トランプ大統領誕生、米大統領の権力はヤバい

Make America Great Again! (アメリカを再び偉大にしよう!)というスローガンのもと、あれよあれよという間に選挙で勝利をおさめたドナルド・トランプさん。1月20日大統領就任式が行われ晴れて大統領となりました。

ところが就任式では反対派が暴徒化したり、就任式にきた人もオバマさんの就任式とは比べ物にならないほどのガラガラ感。

(出典:ABCニュース

あれ、大統領って選挙で選ばれたんだから人気があるんじゃないの?って目を疑うほどです。人種差別や女性蔑視など過激な発言を繰り返してきたのでこれも仕方ない結果だなと思うものの、アメリカ大統領と言ったら世界をけん引していくリーダー、世界中に影響力があります。

大統領令

トランプ大統領が早速署名をした大統領令に、オバマケアの見直しがあります。そして1月25日、選挙中からの公約の大目玉であるメキシコ境界線壁建設に署名しました。

そもそも大統領令とは

大統領令(だいとうりょうれい、英語:Executive Order、略称:OE)は、アメリカ合衆国大統領が、連邦政府や軍に対して、議会の承認を得ることなく、行政権を直接行使することにより発令されるアメリカ合衆国の行政命令。 大統領命令、大統領行政命令、執行命令ともいう。(wikipedia)

トランプ大統領が署名した大統領令はこちらにまとめてあります。

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大統領は軍の最高指揮官

大統領にはアメリカ軍(陸軍、海軍、空軍、海兵隊、いわゆる4軍)の最高指揮官としての権力が与えられます。トランプさんの意志で自由に軍を動かすことができる。これって結構ヤバいですよね。アメリカ軍を日本から撤退させるぞ!みたいな発言をしてます、米軍の日本駐留は日米安全保障条約という国同士の約束の上なので、トランプ大統領一人の意志ではどうにもなりません。こういう発言を安易にする人が最高指揮官なんですね、おっかない。

また大統領の隣にはいつでも、黒い鞄を持っている軍人さんがいます。毎日変わる暗号を軍人さんと大統領が一緒に入力することで核ミサイルを発射できるシステムが入っている、といわれています。この瞬間にも黒い鞄の軍人さんはトランプさんの隣にいるわけです。

オバマ前大統領がヒロシマの平和記念公園で献花した際も、この核の鞄は一緒にいて、おいおいおい矛盾しとるやろーといった批判も一部ありました。

大統領の持つ拒否権

大統領には議会で可決した法案を拒否する権利が与えられます。大統領に拒否された法案は、再度議会で3分の2以上の賛成で再可決されれば立法できる、ということもありますが、この拒否権には独裁的な香りがプンプンしますね。トランプさんが気に入らない法案はほとんど実現不可能ということです。

アメリカファースト

都民ファーストというスローガンを立てて都知事選で勝利をおさめた小池百合子都知事。言葉は同じですがトランプ大統領のいうアメリカファーストはちょっと違って聞こえます。アメリカの利益になればいいってことで、オバマさんが持っていた民主主義や自由といった哲学がトランプさんには全くありません。政治経験のないビジネスマンならではという感じ。TPPもさっそく脱退宣言、貿易赤字で日本批判、オバマ政権の目玉の一つである保険制度(オバマケア)も見直し。就任式のスピーチでは “America” というワードを30回も使用しています。

日本、中国、メキシコを度々名指しし、Buy American, hire American. (アメリカ製品を買い、アメリカ人を雇用する)と言っていますが、同じくアメリカに輸出しているドイツやイタリアは攻撃対象になっていません。それはトランプ大統領の父親がドイツ系、母親がイタリア系だからだと言われています。

ちなみにたびたび話題になっていたトランプさんのツイートですが、これまでは一個人の単なるつぶやきだったのが、大統領となった今ではすべて公式文書として記録されます。ちょっとは考えてつぶやくようになるのかな。

トランプ大統領の発言や行動は日本の株価にも影響を及ぼしていますね。勝利宣言以降は上昇。その前に買っておけばよかったなーと思うものの、今後の政治手腕によっては下落の可能性ももちろんあるわけで。今後の働きぶりに注目です。

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