統計検定2級合格へおすすめの参考書

「統計学が最強の学問である」という本を読んで、へ~そうなのかっ、と馬鹿正直にも統計の勉強を始めた僕は、とりあえずの目標として統計検定2級合格を目指し勉強を開始。約半年間の勉強を経て2015年6月の試験に合格しました。統計検定では特に良い成績を収めた(点数が高かった)人には成績優秀者の通知が来るのですが、ランクAをゲットすることができました。(Aの上にSがあり、この2種類です)。

受験者数もぼちぼち増えているようなので、今回は僕が勉強するときに使用した書籍を紹介したいと思います。勉強中の皆様の役に立ちますように。

統計検定2級の難易度

最近の試験データはこの通りです。

  受験者数 合格者数 合格率
2015年6月 1443 640 44.35%
2015年11月 1777 810 45.58%
2016年6月 1690 759 44.91%
2016年11月 1864 815 43.72%

統計検定公式ホームページより抜粋)

合格率はおおむね45%といったところです。1級になると合格率が20%くらいまで下がり、より専門的になります。2級までなら、一般的教養として身に着けておいてもいいレベルです。

2級の最年少合格は現在のところ、2016年11月合格の中学2年生の男子です。大人も負けてはいられません!

統計検定2級の勉強をするとわかるようになること

2級の出題範囲はこのようになっています。

勉強する前だと何だか難しい用語がたくさん並んでいてよく分からないと思いますが、2級を勉強すると「データの見方、データからわかること、仮説をもとにデータを検証すること」などができるようになります。

日常生活においては、例えば内閣支持率○○%ってどうやってはじき出しているのか、誤差はどれくらいあるのか、また、学生さんであれば、日本人の嗜好を知りたいと思ったとき、どのように何人以上サンプリングすればいいのか、などがわかるようになります。

個人的には2級の醍醐味は「ベイズの定理」にあるように思います。ざっくりいうと、「こうである場合にああなる確率」というような条件付き確率で、試験にも1問は必ず出ているし、勉強していて一番面白いと感じた分野でした。

統計検定2級の過去問

公式サイトから直近の問題と解答(解説なし)がダウンロード可能ですが、独学で勉強する場合には解説がないと苦しいものがあります。ここは潔く過去問題集を買うのがいいと思います。


日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2016年]

覚えればなんとか合格できる他の試験とは違って、統計検定の場合は考え方をしっかりとマスターしていかなければなりません。過去問を見て「へぇーこんな問題が出るんだな」くらいに思っておいて、まずは基礎を勉強、最終的に過去問で実力をチェックするのがおススメです。

統計検定2級の勉強におすすめの本

僕が実際に勉強に使用した本を紹介します。


統計学入門 (基礎統計学)

右も左もわからなかったので、とりあえずの1冊はこれです。前述した2級の出題範囲は網羅されていますので考え方、理論を学ぶには最適だと思います。全部を理解する必要はないので、ひとまず出題範囲と照らし合わせながらひとつひとつつぶしていく感じです。試験には統計グラフを読み解く問題も出題されます。用語や考え方をしっかりマスターしていきましょう。

一応触れておきますが、改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎という公式の参考書もあります。でも僕はあんまりおススメしないです。見てもらえばわかりますがレビューは低めですし、検定取得のために書かれた参考書は所詮それまでです。


統計学演習

考え方がわかったら実践です。試験ではデータを読み取る問題と、計算問題が出題されるので、計算に慣れるためにも問題を解くことです。「統計学入門」にも各章ごとに確認問題がありますが難しいので、基本から抑えることができるこちらの本で反復練習しました。その都度わからないところは統計学入門に立ち返りチェックです。


完全独習 ベイズ統計学入門

試験範囲になっているベイズ定理をもうちょっとよく理解したいと思って買った本で、半分趣味みたいなものなので、勉強には上2つの本で十分です。ただベイズの定理や条件付き確率は毎回試験に出てるみたいなのでしっかりと押さえておきたいですね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

トップへ戻る