この度、フランスの研究チームが、鹿児島県の屋久島にて、オスのサルがメスのシカに交尾を試みたことを観察したとする論文を発表。
屋久島といえばジブリ映画「もののけ姫」の舞台になるほど自然豊かで、屋久杉とコケが緑の深い森を形成している。屋久杉を観察するためのトレッキングコースは毎年長い行列ができるほどたくさんの登山者が訪れ、ヤクシカやヤクサルは数多く目撃されている。それでも今回の論文のような目撃情報は全くない。それもそのはず、異種間交尾はとんでもなく珍しいことで、生物学会のみならず世界中で話題となっているようだ。
オスのサルとメスのシカ
写真を見る限りでは、数年前に話題になったイノシシとウリ坊を思い出して、じゃれてるだけじゃない?と思えてくるけど、論文を発表した生物学者に言わせると「曖昧さは一切なく、明らかに性行為だ」とのこと。んー。
オス猿がシカに近づいた理由としては
- メス猿を見つけられなかった
- 繁殖期に入りホルモンが増加している
などが挙げられるれる。また、日本の専門家によると、相手よりも自分の方が優位であることを示す行為「マウント」ではないか、という見方もあるようで。とはいってもこのような行動が珍しいことに変わりはない。
子孫を残すという本能に駆り立てられて、というのであれば、自然界なら相手がスムーズに見つかることの方が少ないだろうから、異種間交尾の兆候が結構な頻度で観察されてもよさそうだけど、かなり珍しいってことはやっぱり本能以外の理由がありそうだ。
オットセイとペンギン
で、調べてみるとこっちの方が先に観察されていた。まじかーっていう組み合わせ。体格が違いすぎてペンギンがかわいそう。
2014年に南アフリカのマリオン島で何度か観察されていて、その理由は定かではないけれど、オットセイの学習能力は非常に高く、1匹が行動しそれを目撃した別のオットセイが真似をしているという説があります。
人工的な異種間交配
遺伝子の研究目的で同じ科に属する違う種類の動物を掛け合わせることもある。
トラ(オス)× ライオン(メス)→ タイゴン
トラ(メス)× ライオン(オス)→ ライガー
シマウマ(オス)× ロバ(メス)→ ゼブロイド
ゼブロイドはきれいに模様が出るところと全くでないところがあって自然界にいたら隠れる場所に困りそうな。なぜこういう発現をするのか、遺伝子間優劣の研究などをするのでしょうか。にしても人間ってやることすごいなって思う。