毎年行われているサラリーマン川柳。今年はその第31回、全国から約48,000句も応募されました。その年の出来事や流行ったワードが引き合いに出されます。例えば2017年であれば君の名やシン・ゴジラといった大ヒット映画に関する川柳が読まれていましたね。
去年の川柳はこちら↓
今年はAIに関する川柳が100位の中に3つ登場しています。機械学習や人工知能といった言葉が広く知られるようになり仕事を奪われるといった内容の書籍も多く発売されています。
ここでは2018年のトップ100の中からカテゴリー別に紹介します。
健康編
年齢を重ねていくと会話の話題が健康の事ばかりなるそうですが、川柳ももれなく健康をうたった句が多くみられます。
[第1位] スポーツジム 車で行って チャリをこぐ
[第13位] 体重計 上る勇気と 見る勇気
[第17位] 減量の 決意はいつも 満腹時
[第19位] ウォーキング 秋に始めて 冬終わる
[第25位] ヨガマット いつしか昼寝の 敷き布団
健康を考えて始めた運動が続けられなかったり、決意だけはいつも立派だったりするのは誰でも同じですね。
AI編
[第33位] AIに 翻訳させたい 嫁の機嫌
[第55位] AIが 俺の引退 早めそう
[第70位] AIよ 俺の上司の 指示わかる?
[第91位] AIが オレのレポート 見て笑う
AI(人工知能)の万能性に救いを求める句や、職を奪われる不安など、AIに対する人々の反応がよく現れていますね。 退職後にプログラミングを初めて、お雛様を正しい配置で並べるゲームアプリを開発したお婆さんが「機械は1から無限大を作るのは得意だれど、0から1を作れない」という趣旨のことをインタビューで答えていました。クリエイティブな人間になりたいものです。
妻編
旦那デスノートが話題になったように、サラリーマンが嫁の対応を嘆く川柳は毎年多く応募されます。
[第2位] 「ちがうだろ!」 妻がいうなら そうだろう
[第12位] 何事も 妻ファーストで うまくいく
[第28位] 妻いない この日は朝から プレミアム
[第35位] 俺ん家も 長期政権 嫁一強
[第36位] 嫁からの 返事はいつも 既読だけ
[第53位] 年ごとに スーツと妻が キツクなる
[第56位] インスタに 映えます冷めます 嫁の飯
[第97位] テレワーク 家ではかどる 妻しぶる
おそらく女性よりも男性の応募者が多いため、妻への皮肉っぽい川柳がだいぶ多くなっていますね。第2位と12位は夫が妻の言い分を受け入れる優しい句です。夫婦円満の秘訣だなと思います。