気が付いたらカルテットも9話まで終わり、次回10話目が最終回となります。
9話目は、これまで巻真紀(演・松たか子)がついてきた嘘がようやく明らかになり「すっきりした」という感覚と、4人いて初めてカルテットであり、今まで一緒にやってきた4人の友情というか、絆が終わってしまうようなもどかしさを感じさせる回でした。
真紀の嘘
今までの話の中で、すずめちゃんの家族の話や夫さんとの結婚、失踪、離婚とばらばらとしたストーリーが展開していた感じがありましたが、今回真紀の嘘が明らかとなり、すべてがその嘘に収束した気がします。
ーーー本当の真紀ーーー
本名 やまもとあきこ
10歳の時、母親が事故で亡くなる。再婚相手の義理父に預けられるが暴力にあう。
14年前、早乙女真紀の戸籍を300万円で購入し失踪、ほぼ同時に義理父が亡くなる
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真紀は加害者家族を義理父の賠償金請求から解放してあげるために失踪したのか、それとも義理父を殺したから失踪したのか。最終回ではこの辺りがクリアになるはずです。
真紀さん、かなり波乱万丈な人生を送られています。
意外と知らない商品名が一般化しているケース
「ホッチキスじゃなくてステイプラー」という家森の力論の後に真紀がステイプラーをぼんやり眺めていたのは、自分も2つの名前を持っているということに対して思うところがあったから。
実は商品名というのは他にも結構あるんですね。
- 「エスカレーター」は、オーチス・エレベータ・カンパニーのかつての商品名で、一般名称は「階段式昇降機」
- 「セロテープ」は、ニチバンの商品名で、一般名称は「セロハンテープ」
- 「ウォシュレット」は、TOTOの商品名で、一般名称は「温水洗浄便座」
- 「QRコード」は、デンソーウェーブの商品名で、一般名称「マトリックス型二次元コード」
- 「エレクトーン」は、ヤマハの商品名で、一般名称は「電子オルガン」
マトリックス型二次元コードなんて言ったら逆に通じませんっ!
音楽は前に進むだけ 人生をやり直すスイッチがあっても押さない
嘘を打ち明けた真紀にすずめちゃんが語りかけた言葉に感動しました。
これまでは、から揚げにレモンをかけたらもう元には戻らない、という感じで過去には戻れない、やり直したくてもできない、という視点が多かったように思いますが、ここではただ前に進むだけというメッセージが発信されています。
私たちが知ってるのはこの真紀さんで。人を好きになることって絶対裏切らないから。知ってるよ。真紀さんが皆のこと好きなことくらい。絶対それは嘘のはずないよ。だってこぼれてたもん。人を好きになるって、勝手にこぼれるものでしょ。こぼれたものが嘘なわけないよ。過去とか、そういうのなくても、音楽やれたし、道で演奏したら楽しかったでしょ。音楽は戻らないよ、前に進むだけだよ。
そして各々が、人生をやり直すスイッチがあっても押さない、前に進もうと決意します。
次回(最終回)の予告がなぜかドラクエ風に
バックで流れていたのもドラクエのオープニングテーマ。1話、ショッピングセンターでカルテットが活動するシーンがありましたが、そこで弾いていたのもドラクエのオープニングテーマです。限定回帰ということなのか。
なお、見逃し配信のティーバでは、この予告の仕方はしておらず、「音楽を趣味にする時が向こうからやってきた」という家森のナレーションが入っています。カルテット解散か?