出典:Wikipedia
18日ロシアで開かれた航空ショーに戦闘機「ミグ35」(MiG-35)が登場、一般公開されたことが話題になっています。ミグ35はロシアの次期主力戦闘機候補で2018年から配備する計画です。
ミグ35は第4++世代ジェット戦闘機
戦闘機の世界では、次のようなジェネレーションの分け方をされます。(年はややアバウトで、具体的な定義があるわけではないです)
▪️第1世代 1945年〜1955年
ターボジェットエンジンを搭載し、音速を突破しない程度の速度で飛行する戦闘機。ミグ15がこれにあたります。
▪️第2世代 1955年〜1960年
音速を突破し、レーダーや空対空誘導ミサイルを搭載し始めた頃の戦闘機で、ミグ21がこれにあたります。
▪️第3世代 1960年〜1970年
戦闘機と攻撃機、両方の役目を同時に担えるマルチローラーで、夜間戦闘も行えます。ミグ23、ミグ25、ミグ27がこれにあたります。(注意:戦闘機は敵対する戦闘機との対空戦闘を主任務とするのに対し、攻撃機は陸上や洋上の目標を攻撃することを主任務とします)
▪️第4世代 1970年〜2000年
第3世代からレーダー等電子機器の性能が進歩し、操縦性が上がった戦闘機でミグ29やミグ31がこれにあたります。
▪️第5世代 2000年〜
「敵よりも先に発見し、先に撃墜する」をモットーに高度なステルス性を要する戦闘機。
今回初お披露目されたミグ35は、ミグ29を刷新したもので、ロシアの定義では第4++世代とされています。第4世代の性能に加え、第5世代の一部の性能を備えている、ということですね。
ミグ35のスペック
速度
高高度ではマッハ2.25(時速約2700キロ)。1976年に起きたベレンコ中尉亡命事件で有名なミグ25(第3世代)のマッハ3(時速約3600キロ)には及びません。
冷戦時代の1976年、ソビエト連邦のベレンコ中尉がミグ25に乗って北海道の函館に着陸し亡命を求めた事件。訓練飛行から離脱し、レーダーでの発見を免れるため海上すれすれを飛行し日本の領海内に侵入。航空自衛隊に発見されないまま函館に強行着陸。その後中尉はアメリカへ亡命。
攻撃力
ミグ35は1回の出撃で最大6.5トンの弾薬を吊り下げ搭載することができる。新たな開発により、空中標的10~30機を追尾することができ、同時にそのうちの6機を攻撃できるようになった。標的は空中、地上を問わず、攻撃距離は最大130キロ。
第5世代にあたるアメリカの戦闘機にも対抗できる戦闘力を有します。
ミグ29の体験飛行
戦闘機に本当に乗れるの??と思うかもしれませんがロシアなら乗れます!体験できるのはミグ35の前形ミグ29。
海外ツアーとなっており、「成層圏から青い地球を確認せよ!ニジニ・ノヴゴロド2泊3日」と題され、そのお値段はEUR 19,900.00(税込)、日本円にして約260万円。
ニジニ・ノヴゴロドはモスクワから東へ約250キロほど行ったところにある、かつての要塞都市。
ツアー内容によると、
1. 飛行前の準備
– 博物館で、搭乗する戦闘機についての歴史、性能について学びます (約1時間)
– パイロットによるフライト説明 (約30分)
– 搭乗前のメディカルチェック (約15分)
– 飛行機に乗るために、重量スーツに着替え
※貸出/着替えはスタッフもお手伝いします2. 酸素マスクをつけ、準備完了!
ジェット戦闘機「ミグ29(MiG-29)」に乗って約45分間のフライトをお楽しみいただきます。
酸素マスクをつけたら気分はパイロット。お金に余裕があればぜひ。詳しいことはこちらのサイトで戦闘機と検索すると出てきます。