結婚したらパートナーはあなた自身の幸せやキャリア、稼ぐ能力に大きな影響を及ぼし、良い関係を維持することはとっても重要です。アメリカの最新の研究によると、どちらか一方が45分以上かけて通勤している場合、そのカップルはそうでないカップルに比べて40%も離婚のリスクが高まることが明らかになりました。(参照:Want to Stay Married? Science Says Reconsider a Long Commute (Since the Money Isn’t Worth It))
もちろん例外もあります。その人が5年を超えて45分以上の通勤をしている場合や、結婚前から長時間通勤をしている場合は離婚のリスクはほとんど上がりません。
アメリカが対象となった調査ですが、私たち日本人にも当てはまることがあります。ここでは、なぜ通勤時間が長くなると離婚のリスクが増えるのか見て行きたいと思います。
1.子供がいる場合、片方のパートナーは自宅に近い職場を選ぶ必要がある
奥さんの通勤時間が長い場合、旦那さんは「自宅に近い」という比較的狭く限定されたエリアで仕事をすることになり、それは旦那さん自身がキャリアに対して満足しづらいだけでなく、子育てにおいて大きな役割を果たすことを強いることになります。
日本ではまだまだ男性が働き、女性が子育てを一手に担う家庭が多いと思いますが、女性の活躍が叫ばれる中、奥さんも働きに出る場合は、互いの職場への距離を十分に考慮する必要がありますね。
2.時間は関係を維持する接着剤
長時間通勤は大事な人や子供と一緒にいる時間を奪います。そして失った時間は永遠に取り戻せません。
片道1時間かかるとして、1日2時間。年間休日125日とした場合、1年で実に450時間を通勤に費やしていることになります。首都圏では片道1時間はザラかもしれませんが、もし住む場所を変える選択肢をもてるなら、職場に近いことにこしたことはないですよね。
3.余分なお金はそれほど価値がない
今より1時間通勤時間が増えるけれど、お給料が今よりアップする会社に転職を考えているとしましょう。あるリサーチによると、個人的な満足と充実の観点から通勤時間をさらに1時間増やすためには、給料が40%アップする必要があるとしています。
仮に現在の年収が400万円とすると、今より1時間遠くの会社に転勤・転職する場合は、年収が560万円以上にならないと満足を得られないということですね。40%アップというのはかなり大きいです。このリサーチでは、給与の大幅アップが不可能であれば、お金より時間をとったほうが無難と言っています。
4. 特に渋滞や遅延ではストレスが溜まる
通勤の時間と共にポイントとなるのが通勤によるストレス。スムーズに流れる道を車で1時間通勤するなら問題ありませんが、同じ1時間でも渋滞の中の運転はとてもストレスが溜まります。
最近では神奈川県大和市の中央林間駅から渋谷駅を結ぶ田園都市線でトラブルが相次ぎました。11月15日の停電によって通勤時間帯の上下合わせて155本の電車が運休し、約12万6400人に影響がでました。
5.最終的に罪悪感を抱くようになる
寂しがっている家族がいる状況では、通勤に時間を取られている間、この選択が果たして家族のためなのか、自分のわがままではないのか、という考えに苛まれて行きます。
まとめ
45分以上の通勤を結婚前からしていたり、5年以上継続している人においては離婚のリスクはほとんどかわりません。
転職や転勤で通勤環境が大きく変わったときは要注意です。選んだ仕事や住んでいる場所によっては、長時間通勤せざるを得ないこともあるでしょう。大切なことは、できるだけ家にいる時間を長くもつ努力をすることです。