リニアモーターカーは磁力で車両を高速浮上走行させ、東京―大阪間(438km)を最短67分で結ぶ夢の乗り物。現在リニア中央新幹線という名前で建設が進んでいます。
ここでは、最近の動向とリニア中央新幹線のいろいろをまとめたいと思います。
ルート、どこを通る?
リニア中央新幹線は、東海道新幹線に比べて内陸部を走り、東京と大阪をほぼ一直線で結ぶルートを通ります。
山梨県のほぼ中央を横切る形となりますが、山梨県では「山梨リニア実験線」として一部開通しており、そこで走行運転が行われています。
大阪 – 名古屋 – 東京
日本を代表する3大都市を結ぶことで、日本の人口の半数を超える合計約6500万人というひとつの巨大都市圏(スーパー・メガリージョン)が誕生し日本経済の活性化が期待されています。
いつ開業?
気になる開業ですが、
品川-名古屋間 2027年開業予定
品川-新大阪間 2045年開業予定
となっています。
ただ、品川ー新大阪間の開業を8年ほど前倒しにする方針もあり、予定よりも早期開業の可能性もあります。
とはいえ、あと10年~20年はかかる、とても長期的な計画です。
速度、時間と料金
リニアは有人走行による世界記録時速603キロを達成しています。
早すぎてピンと来ないかもしれませんが、現在の東海道新幹線であるのぞみ、ひかり、こだまが時速270キロで走っていることを考えるとざっと 2.2倍。
なお一般の営業運転では時速約500キロを予定しており、東京―大阪間(438km)を最短67分で結びます。
JR東海がリニアの料金について2014年に試算しています。
【品川ー名古屋間の場合】
時間 | 自由席料金 | |
新幹線 | 1時間34分 | 10,360円 |
リニア | 約40分 | 11,790円 |
【品川ー大阪間の場合】
時間 | 自由席料金 | |
新幹線 | 2時間26分 | 13,620円 |
リニア | 約70分 | 15,500円 |
品川ー名古屋間でいうと、時間が約半分に短縮されるのに、値段は新幹線の自由席にプラス1400円ほど。途中の駅に用事がなければ間違いなくリニアを使いますよね。
リニア体験乗車
JR東海が主催する体験乗車に参加することで、いち早くその速さを体験できます。
【内容】山梨県にある約40kmの実験線で、超電導リニアの高速走行を体験。乗車時間は約30分です。受付開始から解散(現地解散)までは概ね2時間を予定。営業運転で予定している速度、時速約500kmの走行。
申し込み後の抽選で当選した場合にのみ、体験乗車が可能です。残念ながら平成29年第3回の体験乗車(10月下旬から11月上旬の計14日)については、すでに申し込みが終了しており、次回の体験乗車開催日程はまだ明らかになっていません。
なお、応募自体は無料ですが、実際に体験乗車をする際には料金が発生します。
1区画 4,320円
2区画 8,640円
リニアものぞみも止まらない静岡県の反応は??
東海道新幹線は
こだま ー 静岡県内すべての新幹線停車駅に止まる
ひかり ー 途中ちょっと止まらない駅がある
のぞみ ー 静岡県内の駅には全く止まらない!
があります。
県内の新幹線停車駅は6つ。名古屋方面から
浜松
掛川
静岡
新富士
三島
熱海
はじめてこだまに乗る人はいつまでたっても静岡を抜けられないことにびっくりするでしょう。ちなみに「ひかり」でも県庁所在地の静岡に停車する便と停車しない便があり少しわかりづらいです。
静岡県人が県内から新幹線に乗る場合、「のぞみ」は止まらないので100%「ひかり」か「こだま」に乗車することになります。「のぞみ」ばっかり便数が多くては不便です。
リニアが開通すれば、従来「のぞみ」を利用していた人がリニアを利用するようになるので、「ひかり」「こだま」については運転本数や停車回数が増える可能性があり、県内からの移動が便利になることが期待されています。
リニアの乗り心地は?
中国ではマグレブ(磁浮)と呼ばれるリニアがすでに走行しています。
「上海浦東空港駅」と上海の浦東にある「龍陽路駅」。この2つの駅を結ぶだけの30kmの短い路線ではありますが、最高時速は約430km!約8分で走り抜けます。
料金は片道50元(約750円)。
浮いているので車輪がなく、ガタンゴトンということはありません。
新幹線にもドアの上に1行分の電光掲示板がニュースを流していますが、マグレブにもあって、そこに現在走行している速さが表示されるので、結構ワクワクします。
確かに早い!とは思ったけれど、のぞみとどれだけ違うのかはよくわかりませんでした(鈍感)。
コメント
リニアモーターが開業すれば今の東海新幹線は東京から浜松止まりになるのかな
とても残念ですね
こんにちは、コメントありがとうございますっ!僕の地元の静岡県はリニアに猛反対してます。駅もできませんし、トンネルを掘ることで大井川の流量が減って下流利水者が困るということで県にメリットないですからね。リニアができて便利になる人ももちろんいるんでしょうけど、静岡県民は東海道新幹線の「のぞみ」の恩恵にも預かれていないので、「ひかり」と「こだま」は存続させて欲しいところです。
とてもいいです。楽しみ
静岡県大井川流量減水危機を想い、猛烈反対の静岡県ですが、しかしながら科学的に減水現象が起きれば上流にダム等対策がありそうですが、もしトンネル内に水が抜けるようであればすべて大井川に戻す水路間あり、端から見ると現新幹線の停車駅などで静岡県知事のひがみに見えます、のぞみの停車などお願いして円満解決はないのでしようか?,Jrも謙虚にお互い話し合って合意点を見つけるべきでは、遅れれば静岡県日本経済に大きな損失です。