3月25日に公開が始まった『キングコング: 髑髏(どくろ)島の巨神』、さっそく見に行ってきました。このキングコングは、公開前からハリウッド版ゴジラとの関連性が示唆されていた作品です。
どういうことかというと、HW版ゴジラの第2弾は全3部作なのですが、
●1部作目 ゴジラ(2014年)
●2部作目 ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(2019年予定)
●3部作目 キングコング vs ゴジラ(2020年予定)
この3部作目でゴジラと対決する予定のキングコングが今回公開されたコングなのです。
HW版ゴジラについては最近2部作目の監督がようやく決まり、これから製作が加速していくと思います。
キングコング髑髏島、あらすじと感想
あらすじをざっくり書くとこんな感じです。
※ネタバレ入ります、ご注意ください!
第二次世界大戦時、日米の戦闘機が謎の島「髑髏島」に墜落する…
時は過ぎ、ベトナム戦争が終戦。特務機関モナークが髑髏島の調査を軍に依頼し、ヘリ部隊とともに島に向かう。地質調査のための爆弾を爆破していると、いきなり巨大なサルの怪獣「コング」に攻撃され、ヘリは墜落してしまう。コングの他にも島には様々な怪獣がいた!
サバイバルの中でパッカード大佐率いる軍はコングへの復讐に燃えるが、傭兵のコンラッドたちは、第二次世界大戦の生き残りパイロットと島民から「コングは島の守護神でいきなり爆破されたから島を守ろうとしただけだ」と諭され、本当の敵はコングの両親をも殺したトカゲの怪獣スカルクローラーだと知る。
コンラッドに諭されコングとの戦闘をやめるが、一人諦めない大佐はコングに潰されてしまう。その時、スカルクローラーとコングの最後の対決が始まる。
人類の援護もありコングはスカルクローラーを倒し島の秩序を守りコンラッドたちは島を脱出したのであった。
所感と気になったポイントをまとめます。
● これまでのキングコングは日本版をのぞき四足歩行、時々、二足歩行だったが、監督が日本の怪獣好きもあり今回は二足歩行が基本
● これまでのキングコングは通常火器(機関銃など)で簡単に死んでしまったが今回は機関銃、ナパーム弾で負傷はするがそこまでダメージを負っていない。つまり怪獣映画のお約束、「軍隊は役に立たない」。ちなみに日本のキングコングには通常火器は通用しない
● キングコング史上初めて人間の女の子に恋をしない
● 4DX向き。前編ハラハラドキドキ終始怪獣が対決しているスーパーバトルムービー。
● スーパーバトルムービーを見たい人にはおすすめ、濃厚な人間ドラマを見たい人には不向き(まぁキングコングなので)
● ミリタリーマニア視点で言えばベトナム装備の米軍とキングコングの共演はワクワクもの。しかし戦術がおマヌケなのはいつも通り(戦術がおマヌケなのは劇中で理由付されているのでセーフ)
● 劇中の米軍に「普通科(歩兵)の装備では対処できないでしょう」(『シン・ゴジラ』の自衛隊幹部のセリフ)を教えてあげたくなる
キングコング、ゴジラとの関係
HW版ゴジラ、キングコング vs ゴジラ(2020年予定)への布石ととれる箇所がいくつかありました。
● オープニングが2014年公開の1部作目ゴジラ にそっくり
● ゴジラに出てきた特務機関「モナーク」が謎の島の探査を企画し軍に支援を依頼します
● コングも古代の生物の一つで、他にも様々な生物がいるらしい。ゴジラも前述の1部作目ではペルム紀という太古の生物という設定でした。「様々な生物」は暗にゴジラも含んでいるのではと思います
● 今回のキングコングはゴジラよりかなり小さい。でも劇中で彼は成長期だ、というようなことを言ってるので、ゴジラと戦う頃には同じ身長くらいになってると思われます
● 東宝のキングコング対ゴジラにもあった巨大タコ対キングコングが劇中にあった
● エンドロール後、ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラの壁画を調査隊が発見。ゴジラの鳴き声で終わる
ちなみに日テレの番組『スッキリ』にキャストが出演した際、「コングがゴジラを倒すには?」という質問に対して「モスラと同盟を組むとか」と答えています。今回のコングがゴジラと戦う可能性はかなり濃厚です。