11月22日は「いい夫婦の日」。多くのカップルが入籍届を提出する定番の日にもなっています。ずっと夫婦円満でいたいと誰もが思うもの。しかし実際には離婚率は年々増加しており、現在では3組に1組が離婚しています。
総務省統計局の「日本の統計2017」によると、平成27年全国の婚姻件数約63万件に対して、離婚件数は約23万件。都道府県別に見ると、結婚も離婚も東京都が全国トップで、ついで神奈川県と大阪府がきています。
一般的には離婚届は所在地の役所に提出する人が多いので、単純に人口が多ければ離婚件数も増えることになります。
ここからは割合、すなわち離婚率でいい夫婦が多い都道府県を探って行きたいと思います。また、夫婦円満の秘訣はどこにあるのかを考えていきます。
都道府県別いい夫婦ランキング
前述の総務省統計局の「日本の統計2017」に記載されている平成27年の離婚率を低い順に並べたものが以下のようになります。参考までに2016年に記載されていた平成26年のものも載せておきます。
離婚率の計算は次の通りです。
離婚率 = 年間離婚届出件数 ÷ 10月1日現在日本人人口 X 1000
例えば東京の離婚率は、1年で東京都内で届出のあった離婚件数を日本の人口約1.2億人で割って1000を掛けます。離婚件数の多いほど数字が大きくなります。
ざっと見てみると、雪国は離婚率が低い傾向が伺えます。離婚率の高いワースト5県は平成26年も変わらずワースト5でした。地域性がありそうです。
離婚しなければ仲はいいのか?
北陸の4県はどこも離婚率が低いです。富山(3位)、新潟(2位)、福井(8位)、石川(5位)。しかしとある会社が行った「子どもを持つ全国の親 581 名を対象とした夫婦そろってのおでかけ頻度と夫婦円満度に関するアンケート調査」では、このような結果となっています。
出典: アクトインディ株式会社が運営する国内最大級の子供とおでかけ情報サイト『いこーよ』 、「いい夫婦の日(11 月 22 日)」を前に、子どもを持つ全国の親 581 名を対象とした夫婦そろってのおでかけ頻度と夫婦円満 度に関するアンケート調査
北陸・甲信越地方の「どちらかと言えば仲良くないと思う」「仲良くないと思う」と回答した割合29%、他の地域より多くなっています。こちらのデータでは甲信越地方が一緒になっているのではっきりとは言えませんが、離婚率が低くても仲が良いかは微妙なところ、仲が悪くても離婚しないカップルの存在が伺えます。
夫婦円満な秘訣はお出掛け?
離婚のよくある原因として「性格の不一致」「浮気」「DV」があります。「性格の不一致」は結婚してから知った価値観の違い等があると思いますが、そもそも価値観が同じ人間なんてそんなにいませんよね。その違いを埋めるのにはやっぱり「一緒にお出掛けする」「話をよくする」です。
一緒にお出掛けする
愛妻家で知られるタレント土田晃之さん、「不倫セックスに2億円の価値があるのか」という発言は絶賛されました。そんな土田一家もよく家族でお出掛けするそうです。ちなみに先ほどのアンケートでは「仲が良くない」と回答した夫婦が29%だった北陸・甲信越地方では、お出掛けの提案を夫婦どちらか一方がしている場合が他地方より多くなっています。
どちらか一方がお出掛けの提案をするのではなく、お互いが提案をするということが大事ということが示唆されます。
会話をする
共働きだったり子育てに忙しかったり、お互いが空気のような存在になってしまったりと、積極的に会話をしないと、夫婦間の会話は減っていく一方です。会話を増やすためには
- 挨拶プラス一言で会話のきっかけを作る
- 一緒にいる時間を調整して作る
- くだらないことであっても話す
- くだらない話だと思わないで相手のことをきちんと聞く
- 話す内容はとにかく何でもいい
などがあげられます。
プレゼンテーションの番組として人気の『TED』で、数学者のハンナ・フライは、「些細な事には目をつむり衝突をさけるカップルよりも、互いの不満不平を包み隠さず話し合い改善していくカップルの方が今後の結婚生活をよりポジティブに捉えることができ、結果としてうまくいく」と話します。喧嘩になるのを怖がって言いたいことを言えないのはよくないということです。