同時公開とはいきませんでしたが、アメリカでも「シン・ゴジラ」が公開されました。アメリカにはゴジラファンも多く、日本人以上の感想を持つ人も多くいます。特にジェームズ・ロルフさんはゴジラファンとして特に有名な人で、映画やゲームの評論をYoutubeでアップしています。日本のゴジラファンにも注目されており、英語の動画に日本語字幕をつけてくれる人もいます。ありがたいっ!
今回はハリウッド製のゴジラを復習しながら、「シン・ゴジラ」のアメリカゴジラファンの反応を紹介します。
ハリウッドのゴジラ
エメゴジとギャレゴジを知っておくと後述のアメリカ人ファンが言ってることがわかりやすくなります。
エメゴジ
1998年ハリウッド初となるゴジラが公開、「インデペンデンスデイ」などの作品を手掛けたローランド・エメリッヒ監督がメガホンをとっており、「エメゴジ」などと呼ばれています。ただこのゴジラ、日本的なゴジラの特徴は全くなく、米ゴジラファンの間でも酷評。神々しいゴジラの強さ、脅威は見られないことからゴジ(GODZILLA)のGODを消し、ジラ(ZILLA)と呼ばれました。
ギャレゴジ(レジェゴジ)
2014年ハリウッド2作目のゴジラ(3部作の1部作目)が公開、ギャレス・エドワーズ監督から「ギャレゴジ」と呼ばれていましたが、2部作目から監督が代わることもあり最近では制作会社レジェンダリーピクチャーズ(Legendary Pictures)を用いて「レジェゴジ」と呼ばれます。なお2部作目は2019年公開予定でキングギドラ、モスラ、ラドンと対戦予定。
詳しくはこちらに書きましたっ!
「シン・ゴジラ」アメリカゴジラファンの反応
アメリカ人ゴジラファンで有名なAVGNことジェームズ・ロルフさん(右側)の「シン・ゴジラ」批評動画です。約33分あるので、コメントを抜粋します。
- 1998年のエメゴジが全然ヒットしなかったから日本のゴジラを目覚めさせて、日本製のゴジラがその後6作も続いた。だから今回もそれぐらい続いてほしいね。
- アメリカ公開用に「GODZILLA Resurgence」ってタイトルもあったけど、最近ではほとんど「SHIN GODZILLA」だ、俺たちが見たのもSHIN GODZILLAってバージョンだったな。
- 日本製じゃないと本物のゴジラじゃないだ。ギャレゴジも悪くなかったと思うよ。でも東宝感がないんだ。日本のゴジラを見ると、「あぁゴジラの映画だ」と思うんだけど、ハリウッドはそうじゃないんだ。なんていえばいいのか、雰囲気なんだよ。
- 着ぐるみとCGの見分けがつかなかったよ。予告編では着ぐるみだと思っていたから騙された気分だ。ゴジラが着ぐるみを使わなくなってしまったのは少し悲しいよ。
- ゴジラが出てくるシーンはそんなにたくさんはなったんだけど、出てくるシーンのカメラアングルはどれも素晴らしかった。
- ギャレゴジみたいなじらしが一切ないのが良かったし、昼間にでてきたからゴジラをはっきり見ることができて良かった。ギャレゴジは夜間でよくわからなかったからな。
- 曲のおかげで古き良きゴジラが戻ってきたって感じでハッピーだった。
- 会話のパートが長すぎる、会話を切り詰めて100分程度に納めればもう少しエキサイト出来たんじゃないか、終盤少し飽きた。
- ものすごい量の字幕が出てくるんだ、吹き替え版が見られるようになるといいな。
- 第一形態は笑えるな。違う怪獣も出てくるんだと思ったよ。ピンポン玉みたいな目玉してるくせに完全にこっちを殺しに来てるんだぜ。
その他のアメリカ人の感想
- アクションがなくて展開が遅い、僕はゴジラの大ファンだけどこれはいままでで最低だ。
- 2014年よりも断然よかった!これこそ真のゴジラ映画だ。サンキュー東宝!
- 最後のシッポのシーンはどういうことなのかしら。早くDVDが出てほしい、そしたら何回でも見たい!
まとめ
日本でもシンゴジがヒットしたのと同じように、アメリカでもシンゴジの評価は上々のようです。映画レビューサイト(英語 http://www.rogerebert.com)では星 3.5/4という高い評価を獲得。当初は1週間の限定公開でしたが延期するほどの人気です。