富士総合火力演習2017 プログラム詳細と注意点


出典:Twitter 陸上自衛隊@JGSDF_pr

陸上自衛隊が毎年8月に行っている「富士総合火力演習」略して総火演が2017年も8月27日(日)10:00から行われます。

ここでは、演習の内容をちょっと知ってる風に書きます。総火演はただただ爆音に圧倒されてしまいがちですが、ちょっと知っているだけで「おっ、あれはXXXだな」って感じでより楽しめると思います。

なお、入手が困難とされているチケットについてはこちらにまとめました。

富士総合火力演習2017 チケット入手の3パターンや倍率
出典:Twitter 陸上自衛隊@JGSDF_pr 陸上自衛隊が毎年8月に行っている「富士総合火力演習」略して総火演が2017年も8...

それでは早速チェックしていきましょう!

日時とアクセス

◼︎日時:2017年8月27日(日) 10:00~ 昼には終わります
◼︎場所:静岡県御殿場市の東富士演習場

公共交通機関を利用する場合は、御殿場駅からシャトルバス(片道570円くらい)を利用します。混雑していなければ約20分で演習場までつけます。

都内から行く場合は小田急箱根高速バスで御殿場駅に行くのが便利です。新宿駅発と東京駅発があり、どちらも始発で行けば8時代に御殿場駅に到着できます。ただ渋滞にはまると遅れますのでその点は注意が必要です。

小田急箱根バス東京線(東京駅発)
小田急箱根バス箱根線(新宿駅発)

総火演の概要

陸上自衛隊の小銃から戦車まで、ありとあらゆる装備の実弾射撃を見られる唯一の訓練です。元々は教育のために行っていたものが一般公開するようになり、外国軍人にもお披露目したりします。

射撃を担当するのは主に富士教導団で、その他衛生や交通整理などで全国の隊員が招集されます。

参加隊員   約2400人
戦車・装甲車 約80両
各種火砲   約60門
航空機    約20機
その他車両  約700両

戦車や火砲の数え方は独特ですね。舞台となる東富士演習場は本州の演習場では最大で、その中の畑岡地区で総火演が行われます。

プログラムは2部構成となっており、前段演習と後段演習と呼ばれます。

前段演習

主要装備の火力を紹介してくれます。

◼︎ 遠距離火力
・99式自走155mm榴(りゅう)弾砲
・203mm自走榴弾砲
・155mm榴弾砲
特科(砲兵)の射撃。空中で砲弾を破裂させ富士山を書くなどその技術は恐るべし。

◼︎ 中距離火力
迫撃砲

・81mm迫撃砲L16
・120mm迫撃砲RT
誘導弾
・87式対戦車誘導弾
・中距離多目的誘導弾
・96式多目的誘導弾システム
120mm迫撃砲は普通科最大の火力、その口径は10式戦車やザクマシンガンと同じ。また恐ろしいほどよく当たる対戦車誘導弾もここで撃つ。

◼︎ 近距離火力
対人障害
・指向性散弾
普通科火力
・対人狙撃銃
・96式装輪装甲車
・96式40mm自動てき弾銃
・12.7mm重機関銃
・89式5.56mm小銃
・5.66mm機関銃(MINIMI)
主に普通科が使う軽火器など。普通科というのは所謂歩兵部隊のことを指す。軽火器というのは「他の火器に比べれば軽い」というだけで、無反動砲、携帯対戦車誘導弾などは扱う人間にとっては決して軽くはない。

◼︎ ヘリコプター火力
・対戦車ヘリコプターAH-1S
・戦闘ヘリコプターAH-64D
AH1(通称コブラ)、AH64などの機関砲、誘導弾などの射撃。みんな大好きコブラの20ミリ機関砲が見れます。シン・ゴジラのやつですね。

◼︎ 対空火力
・87式自走高射機関砲
高射特科の保有するガンタンクこと87式式自走高射機関砲が連装機関砲をバリバリ撃つ。

◼︎ 戦車火力
・74式戦車
・90式戦車
・10式戦車
陸の王者機甲科の戦車部隊。射撃もさることながら荒々しい無線交信も聴き応えあり。戦車の名前についている数字は、その戦車が配備された年(または配備することが決まった年)を示す。74式なら1974年、10式なら2010年。最新は2016年に配備が決まった16式。

◼︎ 機動展示
・機動戦闘車
・水陸両用車

◼︎ 空挺降下
日本で唯一千葉県習志野市にある空挺団による自由降下、自動索降下

後段演習

前段演習で出てきた装備を統合運用する実戦形式のプログラムです。「島嶼部における攻撃への対応」というシナリオで、部隊配置、機動展開、奪回という流れになります。

ちなみにこのシナリオは平成26年からずっと同じです。

部隊配置
島嶼部に配置した部隊による戦闘
・情報収集
・敵艦艇や舟艇に対する攻撃
・敵上陸部隊に対する攻撃

機動展開
・先遣部隊の空中軌道による機動展開
・統合輸送による機動運用部隊等の機動展開(輸送艦等による上陸)

奪還
島嶼部に機動展開した部隊による奪還
・偵察部隊による射撃偵察
・攻撃準備と障害処理支援射撃
・地雷原処理車による障害処理
・高射部隊による対空掩護
・普通科部隊や戦車部隊による攻撃
・戦果拡張

公式パンフレットはこちら(表)
公式パンフレットはこちら(裏)

注意点と持ち物

とにかく暑いし日陰がないので熱中症には十分に注意してください。最低でもこれは準備した方がいいものを列挙します。

◼︎ 帽子
◼︎ 水分
◼︎ レインコート(小雨決行です)
◼︎ タオル
◼︎ 双眼鏡(隊員の動作がよく見れて楽しい)
◼︎ サングラス(空挺団の自由落下はサングラスがないと大変眩しい)

生中継を見る方法

倍率が高い上にオークションでも高値なので実際に見に行くことができない人のために総火演の様子は生中継で放送されます。

◼︎ ニコニコ
◼︎ FRESH! by Ameba TV
◼︎ スカパー
◼︎ ひかりTV

総火演は広報の意味もあるので、自衛隊のイベントにしては手厚いですね。

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