漫画原作のドラマや映画が頻出、その理由は?

ここのところ漫画が原作となっているドラマや映画が多いですね。2017年の夏ドラマにこれまた漫画原作のドラマ『僕たちがやりました』が窪田正孝さん主演で始まります。

ここでは最近放送されたドラマや映画、また、これから控えている作品をまとめながら、なぜ漫画原作がこれほどまでに頻出しているのか考えてみたいと思います。

少女漫画が頻出傾向?

2016年の頭から現在まで漫画原作のドラマはいくつかありますが、少女漫画に属するものが頻出傾向にあるように思います。

タイトル

放送時期

主演

平均視聴率

ダメな私に恋してください

2016年1~3月 TBS火曜22時

深田恭子

9.5%

せいせいするほど、愛してる

2016年7~9月 TBS火曜22時

武井咲

7.8%

逃げるが恥だが役に立つ

2016年10~12月 TBS火曜22時

新垣結衣

14.5%

突然ですが、明日結婚します

2017年1~3月 フジテレビ月曜21時

西内まりや

6.7%

東京タラレバ娘

2017年1~3月 日テレ木曜22時

吉高由里子

11.4%

あなたのことはそれほど

2017年4月~ TBS火曜22時

波瑠

10.1%

人は見た目が100パーセント

2017年4月~ フジテレビ木曜22時

桐谷美玲

6.5%

ここにあるものは少女漫画原作のうち放送開始が21時または22時だったもので絞っていますが、毎クルーどこかで必ず少女漫画原作のドラマが放送されていした。(現在進行形で2本放送中)

映画も漫画原作多数

さらに映画でも(今に始まったことではないですが)漫画原作の波が来ています。

  • ピーチガール 5月20日公開 1997年刊行の少女漫画原作
  • 兄に愛されすぎて困ってます 6月30日公開 少女漫画原作
  • 銀魂 7月14日公開 少年ジャンプ連載の漫画
  • 東京喰種(トーキョーグール) 7月29日公開
  • ジョジョの奇妙な冒険 8月4日公開
  • 斉木楠雄のΨ難 10月21日公開 少年ジャンプ連載漫画
  • 鋼の錬金術師 12月1日

少女漫画から累計部数数千万冊を超える大ヒット漫画まで、多数の漫画実写化が控えています。『銀魂』や『ジョジョの奇妙な冒険』、『鋼の錬金術師』のようにストーリーにも増してビジュアルの再現が重要になってくる作品では、原作ファンの反感を買わないクオリティーが必須になってきます。

なぜ漫画原作で作るのか

そもそもどうしてこんなに漫画原作のドラマや映画が多いのかというと、つまるところローリスクハイリターンが狙えるからではないでしょうか。

すでに漫画として世に出ている作品は知名度が高く、一定の視聴率または集客が見込まれます。過去にも『海猿』や『のだめカンタービレ』がそうであったように、原作ファンを取り込みながら出演している俳優さん女優さんのファンを取り込み、ストーリーが面白ければさらにファンを獲得することとなります。

最近はドラマも視聴率が伸び悩み10%を維持できればヒットのような言われ方をしますが、そのような状況において全く知られていないストーリーで挑むのはやや無謀と言えます。知名度の高い人気の俳優を起用し、プロモーション活動を行う費用もかかります。ハイリスクでリターンがわからない企画は通りづらいはずです。であるならば、最初から知られている作品をリメイクまたは実写するのは割と当然の流れではないでしょうか。

ただ、人気がある漫画を実写化しても、必ずしも成功が待っているわけではないですよね。『進撃の巨人』は前編31億円、後編15億円とまずまずの興行成績を納めているにも関わらず酷評が目立ちます。俳優陣も豪華、監督も一流、映像クオリティーも高かった割にイマイチなレビューが多いのは、それほど原作ファンの作品に対する強い思入れがあったからでしょう。世界観が確立したこのような作品を実写化するのはややリスクが高いと言えるかもれません。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

トップへ戻る