2016年7月に公開された映画『シン・ゴジラ』。
今でも他社とコラボしたテレビCMなどで見かけますねっ!この映画の魅力は、全く新しいゴジラのフォルムと、膨大な調査に基づいた確かなリアル感。
セリフを紹介しているサイトは多々ありますが、ここでも同じく、映画の中でキラリと光る(と勝手に自分が思う)セリフを列挙していきますっ!ただちょっぴり自衛隊関連とゴジラの生態関連が多くなってます。完全に管理人の趣味です。ああああああぁぁ、早くDVDでないかな。
※以下ネタバレします。まだ映画をご覧になられていない方はクッとこらえてDVDの発売またはレンタルを待って、先に映画を見ることを全力でおススメしますっ!
シーン1. 冒頭~ゴジラ上陸~ゴジラ海岸線から離脱
シーン2. ゴジラ離脱後~再上陸
シーン3. ゴジラ再上陸~タバ作戦
シーン4. ゴジラ都内に侵入~矢口蘭堂立川到着まで
シーン5. ヤシオリ作戦~エンドロール
シーン1. 冒頭~ゴジラ上陸~ゴジラ海岸線から離脱
お気持ちはわかりますがここは火器使用も含めて本省に検討の時間を頂きたい
花森防衛大臣(演・余貴美子)のセリフ。完全に小池百合子前防衛大臣を意識している風貌でしたが結構はまってたと思います。
現着予定時刻1320(ひとさんにいまる)、送れ
迎撃に出動したAH-1パイロットのセリフ。現着時刻は現地到着時刻のことですが、英語字幕ではETA(Estimate Time Arrival)となってました。自分はこのETAを仕事でよく使うのでぷち興奮ですw。
凄い…まるで進化だ
CP、こちらアタッカーワン。目標が報告と違う、繰り返す目標が報告と違う
第2形態(通称蒲田くん)が第3形態に急激に進化。直立歩行型になったゴジラに慌てる陸自隊員がちょっとかわいい。
目標周辺に人影を確認!射線上に住民がいる!まだ人がいる!射撃の可否を問う!
住民の避難は完了したとの報告があったにもかかわらず、まだ作戦区域に人が残っていた。射撃の可否を問う連絡が現場から作戦部隊、方面隊、幕僚長、防衛大臣、内閣総理大臣と次々と伝達されていく様子もありましたね。もうちょっと省略して連絡の時間を短くできないものなのか不思議。
シーン2. ゴジラ離脱後~再上陸
便宜上オレが仕切るが、そもそも出世に無縁な霞が関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、学会の異端児、そういった人間の集まりだ、好きにやってくれ
巨大不明生物特設災害対策本部、通称「巨災対」の発足です!環境庁の尾頭さん(演・市川実日子)はネット上でも大人気で、この映画にヒロインがいるなら、米国のパターソン特使(演・石原さとみ)であるという一般的な見解を差し置いて、むしろ尾頭さんこそヒロインとする意見も多い。
世代交代ではなく1個体のまま劇的な進化を続けている。まさに人知を超えた生物だ
間准教授がゴジラについて語った一言、庵野監督の今回のゴジラ像を述べている。どこか興奮しているようにも見えます。
とは言えゴジラは生き物だ。ならば確実に倒せる
巨災対メンバーの自衛官の袖原さんが静かに、でも力強くいうセリフです。さすがリアリスト。ちなみに袖原さんは官邸内統幕運用第一課長という肩書ですが、陸自のランクで言うと一等陸佐で西郷タバ戦闘団長と同じ。めっちゃ出世早いぞ袖原一佐。
これでゴジラがこの星で最も進化した生物と言う事実が確定しました
セリフが非常に速く難しいので、生態に関することがいまいち理解できないでいますが、ゴジラの遺伝子情報は膨大で解析だけでも数年かかるという。
Godzilla?
カヨコから貰った資料を読む矢口のセリフ、本作上で初めてゴジラの名が出たのは英語のいわゆるゴッドジラでした。ちなみに2014年のハリウッド版では渡辺謙演じる芹沢博士が We call him ゴジラ と言っているのと逆で、これもおもしろいですね。
太古から生き延びていた海洋生物が奇跡的に生き永らえていた生息地域に、偶然大量の放射性廃棄物が海中投入され、その影響下で生き残るため、放射線に耐性を持つ生物へと急速に変化した。それがGODZILLAに関する彼の仮説
パタースン特使のセリフ。実際そういうことあっても全然不思議じゃないよなーっていう、よくわからん説得力がありますね。海は広い大きいので実際何が起こってるかなんて100%はわかってないんです。
シーン3. ゴジラ再上陸~タバ作戦
総理、本当に始めますよ、いいですね?
タバ作戦開始に際し、自衛隊の攻撃を始めることを内閣総理大臣に確認する花森防衛大臣。承認を求める姿勢はちょっと威圧的ですが、自衛隊の攻撃が全く効かずタバ作戦が終了したときに「あ〃ー!」とデスクを叩いて悔しがるのは自衛隊の攻撃力を信じていたからこそ。こういう人が上司だった超好感が持てますっ。このセリフの時わずかにほほ笑むのがたまらん。
よし。このまま押すぞ!特科大隊、攻撃開始!
タバ戦闘団長が戦車大隊に続き特科大隊に攻撃を命ずるセリフ、メーサー戦車もスーパーXもないけどリアルで細部まで再現された本作の自衛隊は、ゴジラ映画史上もっとも自衛隊が強そうに見えます。だからこそゴジラの強さがより引き立ちます。
5, 4, 3, 弾着、今!
全弾命中、斉射用意、撃て!
ゴジラに向けて発射した特科部隊の弾着を観測し、爆発までを読み上げるセリフ。ちなみに陸上自衛隊の中でも、各部隊によって多少カウントの方法や言い回しは異なるようです。
気落ちは不要。国民を守るのが我々の仕事だ、攻撃だけが花じゃない。住民の避難を急がせろ!
タバ作戦は結局のところ、ゴジラに傷ひとつつけることができなまま終わってしまいましたが、それでも今できることをすぐにやろうとする姿が超かっこいい。
シーン4. ゴジラ都内に侵入~矢口蘭堂立川到着
Roger, Pay Back
米国のB-2戦闘機が放った地中陥没爆弾がゴジラに見事命中し、出血させることに成功。しかし、攻撃したB-2はゴジラの熱放射線にやられる。敵をとってやるぜ、というセリフ。
霞が関は壊滅らしい。政府は当てにするな、ここで決めて実行しろ
都庁は新宿にあるので、難を逃れた。政府が消滅したときに東京都知事が事態を収拾しようとしているセリフ。なお、都知事はゴジラ初上陸の際も、駆除目的として自衛隊に出動を要請するなど、積極的に事態の収拾にあたっています。小池現都知事もこんな感じで働いてくれるかしら。
戦後は続くよどこまでも。だからあきらめるんですか。
赤坂官房長官代理(演・竹ノ内豊)が「戦後日本は常にかの国の属国だ。」とゴジラの処理を米国に委ねようとするが、矢口はこれに反論。アツいぜ矢口。
水素や窒素等、量子数が少ない物質を取り入れて細胞膜を通し、細胞内の元素を必要な分子に変換してしまう、ゴジラはその崩壊熱を利用した熱核エネルギー変換生体機関を内蔵する、混合栄養生物と推測できる。大胆な仮説ですが行けそうです。
尾頭さんのセリフ。ちなみに女性限定の発声可能上映会の際に、尾頭さん演じる市川実日子さんが壇上し、このセリフをかまずに言いきり会場を沸かせました。
シーン5. ヤシオリ作戦~エンドロール
諦めず、最後までこの国を見捨てずにやろう
チラシにも書かれていたセリフ、ゴジラの熱放射線によって壊滅した都心。立川に場所を移した政府機能に集まった巨災対メンバーに矢口が力強く話す。めちゃくちゃかっこいい。巨災対に入りたい。
巨大不明生物の活動凍結を目的とする血液凝固剤経口投与を主軸とした作戦要綱
長い作戦名ですが、矢口はこれをヤシオリ作戦と命名。ヤシオリとは、日本神話でヤマタノオロチに飲ませたお酒の名前。ヤシオリを飲んだヤマタノオロチがぐったりしたところを狙って首を切ったという伝説です。さらっと「ヤシオリ作戦」と名付けられる矢口に感服。しかし長い作戦名も嫌いじゃない、もっと言うと「ゴジラ凍結作戦」でも全然いいと思うw それにしても統合幕僚長役の國村隼さん、自衛隊の戦闘服がすこぶるよく似合ってて惚れます。
自衛隊は、この国を守る力を与えられた最後の砦です
ヤシオリ作戦開始に際し、矢口が自衛隊にかけたセリフ。知人の自衛官はこのセリフを含む矢口の訓示を聞いて自衛隊に入って良かったといっていました。ちなみにタイベックスの白い防護服を着ていますが、あれは東日本震災や昨今発生している鳥インフルエンザの殺処分でも使用されてます。
まだまだお気に入りのセリフがありますが、長くなってきたのでここまでにします!今後増やす予定ですが、その時はその1とその2に分割しようと思います!
あーもぅっ、早くブルーレイほしい!
時系列についてはこちらにまとめました。タバ作戦後、ゴジラが都内に侵入し米軍のMOPIIで覚醒したゴジラが放射線流を吐いて力尽き休眠するまでです。