シン・ゴジラで学ぶ、分かりやすい自衛隊組織編成の仕組み

映画『シン・ゴジラ』では自衛隊がたくさん出てきます。かっこいいシーンもたくさんありましたが、自衛隊の組織は独特で正直よくわからないと思った方もいると思います。

今回はシン・ゴジラとのリンクも絡めながらできるだけわかりやすく、ざっくりと自衛隊組織、特に陸上自衛隊について紹介します。

陸上自衛隊組織編成

selfdefence

方面隊

まずは一番大きな枠組み、「方面隊」があります。日本全国を5つのグループに分け、北から、北部方面隊、東北方面隊、東部方面隊、中部方面隊、西部方面隊です。陸上自衛隊のグループ分けですので、空や海は異なります。

各方面隊の中には方面総監部と呼ばれる方面隊の司令部があり作戦を練ります。方面総監部の長は方面総監と呼びます。シン・ゴジラに出て来たのは東部方面隊で、その東部方面総監を小林隆が演じています。

師団と旅団

方面隊の中には師団または旅団と呼ばれるグループがあります。師団と旅団はほとんど同じですが、師団は旅団よりもちょっとだけ大きい(所属している人数や戦車等の装備が多い)と覚えておいてください。それぞれに紋章があり制服の左腕に着けることになっているので、見る人が見ればどこの所属か一発で分かります。(戦闘服、いわゆる迷彩服にはついていません。)師団・旅団の中には

  • 普通科連隊
    方面総監部が練った作戦の主力部隊、主に外国では歩兵と呼ばれライフルで敵に立ち向かう人のイメージ。シン・ゴジラではピエール瀧が第一普通科連隊長を演じており、タバ作戦の指揮をとっている。(第一とは練馬に駐屯している部隊を指す)
  • 戦車大隊
    戦車を使って敵を撃破するのを任務としている。劇中では斎藤工が第一戦車大隊第一中隊長を演じ、KREVAが第二中隊長を演じている。
  • 特科大隊
    外国では砲兵と呼ばれ、大型の大砲で数10キロ先の敵を撃破することを主任務としている。
  • 高射特科大隊
    敵の飛行機等をミサイルや機関砲で撃破する部隊。
  • 偵察隊、飛行隊、施設大隊、通信隊、後方支援連隊など

陸、海、空の統合任務部隊編成

統合任務部隊とは、陸、海、空を統合運用する必要があると判断されたとき、統合幕僚長(自衛隊のトップ)によって編成される部隊単位で、近年では東日本大震災の災害派遣時に編成され、東北方面総監が指揮を取りました。

シン・ゴジラでも統合部隊が編制され、東部方面総監(演:小林隆)が指揮を取っています。タバ作戦時の命令は以下のような流れで伝達されます。自衛隊は完全なるトップダウン社会です。

作戦の流れ

タバ作戦については、こっちに書いてますっ!

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