ラピュタの洞窟は実在した!土ボタルの神秘

ジブリ作品「ラピュタ」。誰もが一度は見たことがあるはず。2016年夏「レッドタートル ある島の物語」の公開を記念して行われた初の「スタジオジブリ総選挙」では、21作品のうち上位5に食い込む健闘を見せたラピュタ。ちなみに1位は「千と千尋の神隠し」。

そんなラピュタの”とあるシーン”に酷似した光景がありました!

ラピュタ、ボム爺さんのシーン

飛行石を狙ってシータを追い回す軍隊や盗賊から逃れ、過去の採石場の地下深くに入っていくパズーとシータ。そこではシータが持っている飛行石に反応して、飛行石の原石がキラキラ光ります。地下にいるのに、まるで星空の下にでもいるみたいな神秘的な光景。

これと同じ景色が見られる場所がある、って聞いたら驚きますよね!なんせ地下なのにこんなに明るい。実際にこれと似たような光景が見れる場所があったのです!

出典 トリップアドバイザー

どうですか?よく似てますよね!まるでボム爺さんが言う「石たちが騒いでおる」です!

正体は石ではなく、なんとムシ。光景がよく似ていることから、ラピュタのモデルではないかと言われることもありますが、スタジオジブリはモデルにしたことはない、と正式にコメントしています。

土ボタル(グローワーム)

天井一面に青白く光っているのは、ホタルのように発光体を持つ土ボタルと呼ばれるムシ。ヒカリキノコバエとも呼ばれ、英語ではグローワームと呼ばれます。簡単に言えばハエの幼虫。

暗い洞窟に生息し、口からネバネバの粘液を10センチ~20センチほど垂らし、光に寄って来た虫を絡めとって捕食しています。たくさんの光が見えるということは、それほどたくさんのグローワームがいる、ということ。そして粘液に引っかかる獲物を待っているということ。

ラピュタのきれいな絵のイメージが先にあると、ムシかよ!となってしまうかもしれませんが、オーストラリアやニュージーランドの一部の洞窟でしか見られない貴重なムシで、グローワームが生息する洞窟は環境保全活動が行われています。そして地元では大事な観光資源。

半年ほどグローワームとして幼虫期を過ごした後、成虫(ハエ)となり産卵後はわずか3日ほどで死んでしまうそうです。

青白く光る天井を見上げている分にはきれいだなぁ~と、ちょっとロマンチックな気分に浸れますが、正体を知ってしまうと、むしろ知りたくなった!と思うかもしれませね。

世界にはまだまだたくさん不思議な生き物がいるんだろうな。ビバ地球!

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