震災デマに騙されるな!熊本地震のライオンデマに学ぶ

熊本自身の際にあった震災デマをご存知でしょうか。地震が起きて街が混乱する中、動物園からライオンが逃げ出したというデマのツイートが流された事件です。

個人が匿名で簡単に情報を発信でき、思った以上のスピードで拡散していく現代、震災で混乱している人々の不安をあおるようなデマは絶対に発信されるべきではありません。ここでは番組で紹介されていた熊本地震の際のデマについて対策とともにまとめます。

熊本地震時のライオンデマ拡散の流れ

まずはどのようにデマが広がったか見ていきましょう。

ツイッター

実際に投稿されたツイッター、現在は削除

  1. 地震発生約26分後にツイッター上に写真付きで「ライオンが動物園から逃げ出した」という嘘の内容が投稿がされる(写真は南アフリカで行われた映画撮影が転用されている)
  2. ツイッターやラインで若い世代を中心に広まり、さらには口コミで外や避難所に集まった大人の間に瞬く間に拡散
  3. デマのツイッター投稿から約10分後、動物園には市民からの電話が相次ぎ、朝までに100件を越えた

投稿からわずか10分で動物園の電話が鳴るというあたりからも情報拡散のスピードがどれだけ早かったか伺えます。これだけ早く拡散した理由のひとつに、2年前も同じ動物園から鹿8頭が逃げ出すという事実があったことがあげられます。

この写真をよく見れば何となくわかるのですが、まず信号が日本ではあまり見かけないタイプで、歩道の縁石には英語で何か書かれています。このことから、SNS上では「これはデマだ」と早々に収束したそうです。しかし、口コミで広がった情報はなかなか収束されず結果として動物園は一晩中電話対応に追われました。

デマを流したのは神奈川県在住20歳男性

ある報道番組ではこの男性にインタビューをしており、まとめると以下のような内容です。

  • 地震発生直後から被災地の混乱を茶化すような投稿が友人たちの間で始まる
    (本屋の床一面に本が散乱している写真やスーパーで品物のワインが床に落ち割れている写真を投稿しながら「パリピ」っていると言葉を添えていた)
  • 投稿は徐々にエスカレート
  • 悪ふざけ、周りに乗って勢いでやった
  • 2万のリツイートを自慢していたが、ニュース等で熊本の状況を知り罪悪感だけが残った

この男性はツイートの約3ヶ月後に熊本警察により偽計業務妨害で逮捕されました。

偽計業務妨害
虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人の錯誤,不知を利用する違法な手段をいう。3年以下の懲役または50万円以下の罰金。また、民事上の損害賠償請求をされる可能性や名誉棄損に問われる可能性もある。

3種類のデマ

震災後に発生するデマは次の3種類あります。

1.不安をあおるデマ

千葉の石油工場で火災が発生した時に生じたデマ「有害物質を含んだ雨が降る。肌の露出を少なくし、傘を持って出かけよ」⇒ コスモ石油は、燃えているのはLPガス(主成分はプロパンガスやブタンガス)で燃えても水と二酸化炭素しか生成されないと発表、デマは収束

2.間違った知識のデマ

 福島の原発事故発生時に生じたデマ「放射性物質にはヨウ素がいいらしい、うがい薬を飲んだほうがいい」⇒市販されているうがい薬を飲んでも大した効果はないうえに、飲みすぎによる健康被害の可能性もあるという正式な発表があったのちデマは収束

3.嘘の救助要請

「リツイートしてください、地震で家が崩れ外に出られません、閉じ込められています、救助を呼んでください。」⇒18分後に本人がデマであることを発表

パニック時の心理状態

イギリスの心理学者ジョン・リーチ博士の研究によると、運悪く不意の災害に見舞われた時、人の取る行動は次の三つのカテゴリーに分かれます。(引用:防災・危機管理心理学

  • 落ち着いて行動できる人=10~15%
  • 我を失って泣き叫ぶ人=15%以下
  • ショック状態に陥り呆然として何もできない状態になってしまう人=70~75%

目の前で経験したことのない事象が急激に変化・展開することについていけず、脳の認知的情報処理機能のプロセスが混乱し自己コントロールを失った結果、ほとんどの人が呆然として何もできない状況になってしまいます。このため普段なら絶対に見破られるデマに右往左往してしまう危険があります

デマに騙されないために

デマはリツイートにより拡散しています。リツイートした人達にとっては「危険性があることを皆に知らせなくては」という善意なのですが、その前にちょっと冷静になって次の3点を確認するようにしましょう。

  • 発信元を確認する 
    投稿者のプロフィールや過去の投稿をチェック
  • 写真や動画をよく見る(情報源のウラをとる)
    元ネタがどこかにないか、過去の記録をチェック、どこからかの引用ではないのか
  • 具体性があるか
    救助を要請しているのにもかかわらず、居場所などの具体的な情報が欠落している場合はデマの可能性が高い

非常時だからこそ冷静に対応することが求められます。私たちは非常時には不正確な情報が流れる、そしてそれはデマであるかもしれないことを知っておく必要があります。デマによって必要なエネルギー、物資、人員がとられてはなりません。また、本物の救助要請ツイートをリツイートするのは無意味です、110番をして下さい。

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コメント

  1. 匿名 より:

    二つ目のブロックの、「報道番組」とあるべき箇所が「方同番組」となってますよ

    • mikazuki より:

      誤字のご指摘ありがとうございます!記事内、訂正致しました。

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